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Genital Herpes

性器ヘルペス

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性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(HSV)によって引き起こされる性感染症です。性器や肛門周囲に水ぶくれや潰瘍ができます。一度感染するとウイルスは体内に潜伏し、免疫力が低下した時などに再発することがあります。完治は難しいですが、症状を抑える治療が可能です。

性器ヘルペスとは

性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(HSV:Herpes Simplex Virus)によって引き起こされる性感染症です。性器や肛門周囲に、痛みを伴う水ぶくれや潰瘍ができるのが特徴です。単純ヘルペスウイルスには1型(HSV-1)と2型(HSV-2)があり、従来HSV-1は口唇ヘルペス、HSV-2は性器ヘルペスの原因と考えられてきました。しかし、オーラルセックスの普及により、HSV-1による性器ヘルペスも増えています。現在では、性器ヘルペスの約半数がHSV-1によるものとも報告されています。ヘルペスウイルスの特徴は、一度感染すると体内の神経節に潜伏し、生涯にわたって体内に存在し続けることです。そのため、完治ではなく、症状をコントロールしながら付き合っていく病気といえます。

初感染時の症状

性器ヘルペスに初めて感染した時(初感染)は、症状が比較的強く出ることが多いです。感染後2〜10日程度の潜伏期間を経て、性器や肛門周囲に複数の水ぶくれが現れます。水ぶくれはやがて破れて潰瘍となり、強い痛みを伴います。特に女性では、排尿時に尿が潰瘍に触れて激しい痛みを感じることがあり、排尿困難になることもあります。初感染時には、発熱、頭痛、全身倦怠感、鼠径部(足の付け根)のリンパ節の腫れなど、全身症状を伴うこともあります。症状は通常2〜3週間で自然に治まりますが、適切な治療を受けることで、治癒までの期間を短縮し、痛みを和らげることができます。一方で、感染しても症状が出ない「不顕性感染」の方もいます。

再発について

ヘルペスウイルスは、初感染後に神経節に潜伏し、何らかのきっかけで再活性化して症状を引き起こすことがあります。これを「再発」といいます。再発の頻度は人によって異なりますが、HSV-2による性器ヘルペスは再発しやすく、年に4〜6回以上再発する方もいます。HSV-1による性器ヘルペスは、再発頻度が低い傾向があります。再発時の症状は、一般的に初感染時よりも軽く、範囲も限られています。再発のきっかけとなるものには、ストレス、疲労、睡眠不足、風邪などの体調不良、生理、強い日光への曝露などがあります。再発前に、患部のピリピリ感、かゆみ、違和感といった前兆(前駆症状)を感じる方も多く、この段階で治療を開始すると効果的です。

感染経路

性器ヘルペスは、主に性行為によって感染します。膣性交、アナルセックス、オーラルセックスのいずれでも感染の可能性があります。感染者の水ぶくれや潰瘍に直接触れることで感染しますが、厄介なのは、症状がなくてもウイルスを排出していることがある点です(無症候性ウイルス排出)。このため、本人も気づかないうちにパートナーに感染させてしまうことがあります。実際、性器ヘルペスの新規感染の多くは、症状のないパートナーからの感染とされています。また、出産時に母親が性器ヘルペスを発症している場合、新生児に感染する可能性があります(新生児ヘルペス)。新生児ヘルペスは重篤な感染症となることがあるため、妊娠中の方は注意が必要です。

検査について

性器ヘルペスの診断は、まず症状の観察(視診)から行います。特徴的な水ぶくれや潰瘍があれば、臨床的に診断がつくことが多いです。より確実な診断のためには、水ぶくれや潰瘍から検体を採取し、ウイルスを直接検出するPCR検査や抗原検査を行います。血液検査で抗体を調べる方法もありますが、これは過去の感染の有無を調べるものであり、今ある症状がヘルペスによるものかどうかを判断するには適していません。ただし、パートナーがヘルペスに感染している場合に、自分が感染しているかどうかを調べる目的では有用です。検査についてのご相談があれば、お気軽にお問い合わせください。

治療について

性器ヘルペスの治療には、抗ウイルス薬(アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビルなど)を使用します。これらの薬はウイルスの増殖を抑え、症状の緩和と治癒の促進に効果があります。ただし、ウイルスを体内から完全に排除することはできません。初感染時には、症状が強いことが多いため、7〜10日間程度の内服治療を行います。再発時には、5日間程度の内服が標準的です。再発は、症状が出始めた時(できれば前駆症状の段階)に早く治療を開始するほど効果的なため、再発しやすい方には、あらかじめ薬を処方しておき、症状が出たらすぐに服用していただくこともあります。年に6回以上再発する方には、「抑制療法」として、毎日抗ウイルス薬を服用して再発を予防する方法もあります。

日常生活とパートナーへの配慮

性器ヘルペスは、適切な対応をすれば、日常生活に大きな支障をきたすことなく過ごすことができます。症状がある時(水ぶくれや潰瘍がある時)は、感染力が高いため、性行為は控えてください。症状がない時でもウイルスを排出している可能性があるため、コンドームの使用をお勧めします。ただし、コンドームで覆われていない部分からも感染する可能性があるため、完全な予防にはなりません。再発を減らすためには、ストレスや疲労を溜めないこと、十分な睡眠をとること、バランスの良い食事を心がけることが大切です。パートナーには、性器ヘルペスについて正直に伝え、理解を得ることが重要です。妊娠を考えている方は、妊娠前に医師にご相談ください。

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